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琴棋書画。


琴棋書画。 文人の楽しみ。 教養や風雅を身につけた文化人の風流な遊び。 また、そのたしなみ。 琴を弾き、碁を打ち、書を書き、絵を描くこと。
by zouchan-land
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『 ~っきり』『ポッキリ』の語源についての考察。

考察シリーズも、残すは『今回』と『あとがき』のみとなった。
タイトルに『考察』を冠するのは、今回で最後となる。
 『これっきり』
であるのだ。
なので、今回は、
 『 ~っきり』
について考察してみようと思う。

 『斬』『切』『限』『길이』『길이길이』
などと区別するため、今回の主題となる『 ~っきり』を、
名詞に付いて、『 ~だけ』を意味する『 ~っきり』と、
定義を仮定してみる。

まずは、例を挙げてみよう。
 『今夜は、2人っきりだね。』
みたいな使い方だ。
 『一歩間違えると、セクハラ発言になってしまう
  【 口説き文句 】ランキング』
があるならば、
上位に入りそうな口説き文句である。
一歩間違えてセクハラ発言とはならず、
別件の間違いが起こったとする。
すると、この2人は、どうなるのだろうか?
愛を知る事になるかもしれない。
ところで、心理テストで次のように質問されたら、
あなたはどう答えるだろうか?

 『愛を知る』で連想される言葉を漢字2文字で答えなさい。

私は、素直で良い子なので、
 『愛知』
と答えるだろう。
ここからが、本当の問題となる。

 【 問題 ① 】『愛知県』を読みなさい。

多くの人が、『あいちけん』と答えると思う。
ならば、2問目。

 【 問題 ② 】『愛知郡愛荘町愛知川』を読みなさい。

答えは、『えちぐん あいしょうちょう えちがわ』となる。
これは、滋賀県にある地名だ。

過去の考察を読んで下さった方の中には、
 『あ~、これってアレだ。』
と、思った方もいるかもしれない。
その通り。
『愛知』の読み方が、韓国風になっているのである。
『愛荘町』の『愛』が『あい』となり、
和風な読み方のままなのが和韓折衷で、良い感じである。

過去の考察をまじめに読んで下さった方の中には、
 『鹿児島では、『パジ』が『パッチ』に進化したのだから、
  『エチ』は『エッチ』にならないの?』
と、思った方もいるかもしれない。
答えは、『否』である。
『바지 (パジ)』は『固有語』であるが、
『애지 (エチ・愛知)』は『漢字語』だからである。
韓国語では原則として、
漢字1文字に対し、読み方が1つとなるので、
 『愛』=『애 (エ)』
 『知』=『지 (チ)』
というように、固定・特定されてしまうのだ。

脱線ついでに補足すると、
『愛知郡愛荘町愛知川』は、琵琶湖の東に位置する。
また、琵琶湖の東には『百済寺 (ひゃくさいじ)』というお寺もある。
606年、百済の龍雲寺を模して、
聖徳太子が創建されたと伝えられている。
百済の僧のみならず、高句麗の僧もいたという。
その創建から、半世紀ほど経った頃、
 『ヤマト (日本)・百済連合軍 vs 唐・新羅連合軍』
の戦いが、朝鮮半島で起きた。
『白村江 (はくすきのえ) の戦い』である。
この戦いで大敗したヤマト (日本) は、
琵琶湖の大津宮に都を移した。
その後、ヤマトを強くしなければならないという事になった。
そして、701年に大宝律令が制定された頃、
我々の国は、『日本』となったのだ。

そろそろ、本題に戻ろうと思う。
『 ~だけ』を韓国語にしてみると、
 『 ~だけ』=『끼리 (ッキリ)』
となる。

考察の初めの方で、
名詞に付いて、『 ~だけ』を意味する『 ~っきり』 と、
定義を仮定してみたのだが、
名詞以外の言葉に付いて、
『 ~だけ』を意味する『 ~っきり』は、ないのだろうか?

ここで、『ポッキリ』という言葉も考察してみる。
たとえば、
 『3,000円 ポッキリ』
という使い方だ。
この『 ~ッキリ』も、今回考察している『 ~っきり』と
同じ『 ~っきり』ではないかと思う。
現代日本人は、『3,000円 だけ (支払う)』
という意味に捉える事と思うが、
本来は、別の意味だったのではないかと思うのだ。

『3,000円 だけ』という意味になるとしたら、
『ポ』とは何だろうか? という疑問が残ってしまう。
しかし、『3,000円 『ポ』だけ』
という意味だったとしたらどうなるだろうか?

 『보다 (ポダ)』=『見る』
という韓国語がある。
『보다』の語幹『보』に『끼리』を付けると、
『보끼리 (ポッキリ)』という和製韓国語が出来上がる。
つまり、本来の意味は、
 『3,000円 ポッキリ』=『3,000円 見るだけ』
だったのではないかと思う。
すると、『3,000円コースは、見るだけ』と言う事になる。

ここで、
 『見るだけではないコースもあるのか?』
という疑問が生まれる。
この疑問は、『別料金を支払えば【 おさわりOK 】なのか?』
と、言い換える事もできる。

動物園について、考えてみよう。
通常、入園料のみの場合、
『ふれあいコーナー』を除いて、
動物たちの姿を見る事しかできない。
しかし、大きめの動物園であれば、
別料金を支払う事によって、
『えさやり体験』や『乗馬体験』ができたりする。
象さんの鼻にぶら下がって、
写真撮影ができちゃう動物園もある。
ちなみに、『象』を韓国語で言うと、
 『象』=『코끼리 (コッキリ)』
となるのだが、『코 (コ)』とは『鼻』を意味する。
 『象 = 鼻だけ』
になるのか? というと、そうはならない。

ハングルで書かれた昔の文献を見ると、
 『象』=『코길이』
と表現されている。
 『길이 (キリ)』=『長さ【名詞】・長い【副詞】』
という意味になる。
(文献によっては、他の表記もある)

韓国に、初めて象が来たのは、
李氏朝鮮3代王太宗 (テジョン) の時代であり、
日本の足利義持から象が送られた時である。
しかし、ハングルが創られたのは、
李氏朝鮮4代王世宗 (セジョン) の時代である。
当時の記録では、漢字で表記されていたはずだが、
 『象』=『鼻長、あるいは、長鼻』
と記載されていたのだろうか?
日本や中国では、
 『象』=『長鼻目』
と分類されている事を考えると、
それほどの違和感は感じない。

『바다 (パダ / 海)』という単語を
『코끼리 (コッキリ / 象)』に、付けると、
 『바다코끼리』=『海象。 セイウチ。』
となる。
韓国語の文献では、セイウチ (海象) の意味のみとなっている。
しかし、日本語の文献では、
 『바다코끼리』=『海象。 セイウチ。 ゾウアザラシ。』
となっている。
これは誤りであると思われる。
昔の韓国 (朝鮮) では『ゾウアザラシ』も含めていたが、
今の韓国では『ゾウアザラシ』を含まなくなったのかもしれない。
しかし、いずれにせよ、現代韓国語の和訳としては誤りである。


最終回の最後の最後で、謎が残った。
 『보끼리 (ポッキリ)』
という単語は、私の辞書には載っていない。
しかし、
 【 보끼리 韓国語 】
で検索してみると、
 『보끼리』=『象』
と表示されるのだ。

人との信頼関係を築いた象は、
触らせてもらう事ができたり、
背中に乗せてもらう事ができたりする。
しかし、象の飼育に対する研究が進んだ現代でも、
『直接飼育』と『間接飼育』、
あるいは、『準間接飼育』が存在する。
昔の韓国 (朝鮮) では、
『間接飼育』しかできない動物として、
扱われていたと思われる。
その事から、
 『象』=『보끼리 (見るだけ)』
という発音・表記が生まれたのかもしれない。

温和な象さんでも、
驚かせたり、怒らせてしまうと、
人身事故が起こり得る。

象さんとの関係に限った事ではないが、
まずは、『信頼関係を育む事』と、
『相手の事をよく理解する事』が、
とても重要になってくるのだ。


・・・なんだか、動物園や水族館に行きたくなってきた。

おしまい。

by zouchan-land | 2023-08-14 00:46 | 韓国語 (語源の考察など)。 | Comments(0)
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