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琴棋書画。


琴棋書画。 文人の楽しみ。 教養や風雅を身につけた文化人の風流な遊び。 また、そのたしなみ。 琴を弾き、碁を打ち、書を書き、絵を描くこと。
by zouchan-land
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『お節介 (おせっかい)』の語源についての考察。

今回は、前回と逆パターン。
韓国語の教科書に出てきた
『とある単語』を見て、
これは!? と思ったネタをひとつ。

実生活では『余計なお世話』に押され気味の
『お節介』と言う言葉。
意味を考えたり、言い換え可能単語を調べても
負のイメージを受ける単語。

『お節介』の漢字については、
当て字説が有力みたいで、私も賛同。
元の意味と離れすぎている。

そこで、気になる語源は?と言うと、

お節介には、「切匙・狭匙(せっかい)」
を語源とする説がある。
切匙とは、すり鉢などの内側に着いたものを
掻き落とす道具のこと。
その切匙が溝の内に入り込むことから、
他人の内に入り込もうとすることを
「おせっかい」と言うようになり、
間に挟まることを意味する「介」の字を含んだ
「節介」が当てられたというものである。
この切匙の説が有力とはされているが、
「せっかい」という音を元に考えられた説のため、
正確な語源は未詳。
 (語源由来辞典より)

これは、検証の価値がありそうなお話だ。

切匙と言うお役立ちアイテムは中世時代に使われていて、
現代日本では使われていない様子。
今でこそ、使用済みのすり鉢には水を張っておいたり、
洗剤と流水で洗ったりできる。
江戸時代には、国内トップクラスの川の流れを変えたり、
井戸の技術が向上したりだとかで、
庶民も水を使いやすい時代になったけども、
それ以前(中世時代)には、水は貴重だった。
某ドラマによると、許浚 (허준)(ホ・ジュン) 先生も
師匠に弟子入りした当初、水汲みをなさっておられた。
結構な重労働っぷりで、
水を大切にしていた時代である。
そんな時代、切匙は頑張ってくれていたと思われる
正直、『切匙』=『お節介』は、大変失礼だと思う。

ならば、『おせっかい』と言う言葉はどこから来たのか?
発想を転換してみる。

そもそも『おせっかい』とは、名詞なのだろうか?
日本語において、『い』で終わる品詞といえば?

形容詞とは、物事の状態や性質が
「どのようであるか」を表現する言葉です。
現代日本語における形容詞は、
例えば「かわいい」「美しい」のように
終止形が「-い」で終わる語形であり、
もっぱら「述語」
または「連体修飾語」として用いられます。
 (実用日本語表現辞典より)

ここで、冒頭に出てきた『とある単語』の出番となる。
それは、
 『어색 (オセク)』=『語塞』
『する』と言う意味があったり、
『動詞・形容詞』を作ったりできる『하다』が付くと、
 『어색하다 (オセッカダ)』=『不自然だ、ぎこちない、気まずい』
となる。
さらに、例によって単語の意味合いを考えてみる。
『おせっかい』は、不自然で、ぎこちなく行われると、
被害者 (?)・加害者 (?)ともに、気まずくなりそう。
逆に、自然で、そつなく行われると
両者の関係は親密になり、『親切・お世話』となりそう。

さらにさらに、例によって漢字の本場、中国語で考えてみる。
すると、
 『語塞』=『言葉の壁』
となる。
『言葉』が異なると、大概、『文化・風習・感覚』も異なる。
文化が異なる人、異国人が良かれと思って取った行動は、
善意でやった事でも余計な事になり得る。

話を形容詞に戻してみる。
日本語の形容詞の作り方は、
 『語幹』+『い
韓国語の『어색하다 (オセッカダ)』の語幹は、
 『어색하 (オセッカ)』
韓国語を、日本語の形容詞風に変換してみると、
 『어색하い (オセッカイ)』
となる。

『おせっかい』は、もともと、
『ぎこちない・気まずい』のような意味の
形容詞だったのかもしれない。

by zouchan-land | 2023-05-30 18:11 | 韓国語 (語源の考察など)。 | Comments(0)
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